株式と不動産

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株式と不動産の相関性

投資の中でも金融商品である株式と実物資産である不動産では、考え方がまるっきり異なります。しかしながら、「投資」という括りで見ると同じであり相関性が考えられます。
一般的に日本では過去のデータから、株価(日経平均株価)の上下連動に約1年弱ほど遅行して不動産価格が連動していると言われています。全ての不動産というわけではなく、マンションタイプ(コンドミニアム)は相関していると見られる反面、戸建て住宅では相関性が全く見られないとも言われています。つまり、日経平均株価がコロナショック以降に高値圏で推移している今(2021年7月現在)、遅行して不動産(マンションタイプ)価格もまた高値を推移していることになります。

日米に見る違い

では、アメリカの場合はどうでしょうか。ダウやナスダック、S&P500を見ても連日最高値更新というニュースが流れており、不動産価格もこれに遅行して今後1年弱の間は高値を更新していくのでしょうか?
答えは「NO」だと考えられます。アメリカは日本とは異なり、この遅行相関性ではなくどちらかと言えばリアルタイム型の相関性に近い傾向にあります。つまり、アメリカ不動産(コンドミニアム)価格は、株式がピークの時に高値圏にあると考えられます。
その要因としては、政策金利引き下げによる低金利であることにくわえ、コロナウイルス感染対策としてリモートワークの普及や郊外移住者が増えたことで、郊外不動産需要が高まり価格も底上げされたことです。実際にカリフォルニア州の不動産価格を見ても、リーマンショック前の高値を更新している物件が多く見られます。

今後の価格推移と動向

しかしながら、株式も不動産もこのままずっと上がり続けるとは考えづらいでしょう。特に不動産においては、2020年5月以降爆発的な需要旺盛により上昇を続けましたが、2021年5月頃より市場は緩やかになりつつあります。
ここで一つ注目すべき点は、株式は上昇と下落のボラティリティが激しいのに対して、不動産の値動きは緩やかであることです。2021年後半には株価がいよいよ暴落するのではないかとも囁かれていますが、仮に暴落した場合は、今後アメリカ不動産投資を検討される方にとってコンドミニアムはいくらか狙い目になる可能性が高いと言えます。
また、コロナ感染の完全収束はまだ見込めないものの、アメリカではリモートワークが定着しつつあるため、戸建て住宅のニーズは高まるのではないかとも考えられます。経済が不安定な中で株価に相関しないという点でも、戸建て住宅投資は今後着目すべき投資かもしれません。

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