【アメリカ不動産用語】インスペクション|物件調査

2021年6月16日不動産情報,不動産用語,手続き

建物調査

アメリカで不動産を売買する際に、ほとんどの方が行うインスペクション(Inspection)。専門家が住宅の状態を調査し劣化している箇所や欠陥等の有無を判断します。日本とは違いアメリカでは建物を長く大切に使い続ける文化ですので、築50年以上の物件でも新築物件より高値で取引されることもあります。そのため、シロアリや害虫によるダメージなどもしっかり確認する必要があるのです。

メリットとデメリット

購入者目線で考えた場合のメリットとしては、事前に修繕箇所が分かっていれば資金の確保や修理期間の計算などの準備ができます。調査内容次第ではキャンセルもできるため、欠陥物件を買わずに済み購入後のトラブル回避にもつながります。逆にデメリットとしては、費用はあくまで業者に依頼するものなので、特に修繕箇所もなく問題がない場合は掛け捨てとなります。

必ず行うべき?

結論から申し上げますと、実費にて行うことを推奨いたします。売主も分かる範囲で修繕箇所の報告(または事前に修繕対応)をすることがほとんどですが、やはりシロアリや水漏れのような建物内部までの確認を自力で行うのは難しいことがほとんどです。売主側がインスペクションを行うこともありますが、中には都合の悪いことを隠ぺいするような診断書を作成するなどの問題が発生したため、一般的には「公平な取引が行われるよう」売主側が実施する風潮になりました。

費用

コンドミニアムか戸建てかなどによっても変わりますが、調査費用は大体数万円~が相場となっています。修繕項目によっては売主側に依頼し引き渡しまでに修理をしてもらうこともできますし、ご自身で修繕する代わりに販売価格の値引き交渉をすることも可能です。そういったことからも、安心材料の一つにもなりますしインスペクションはしっかり行っていただくといいのではないでしょうか。

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